ルールを守り続けなくちゃ
空中ループ presents "LOOP ECHO FES '14"
-ネオンゆれる、老舗キャバレー跡の音楽祭-
2014.7.13 Sun. なんばユニバース(味園ビル地下1階)
出演:空中ループ、Polaris、Analogfish、bonobos、ハルカトミユキ、People In The Box
ずっと行ってみたかったユニバース。
キャバレー跡地って想像力をかきたてられる。何とも魅力的。
アナログ、そして久々の bonobos も観られる。
急いで仕事を終わらせてから大阪へ。
難波の小汚い路地裏を歩き、ユニバースに着いたのはちょうどアナログがセッティングしている時だった。よかった。間に合った。
ミラーボール、フロアの後ろ半分にはソファー。そしてステージの照明が確かに元キャバレーっぽい感じ。昭和の匂いを残している雰囲気がたまらない。
<アナログフィッシュ>
抱きしめて / はなさない / My Way / 平行 / Goodbye Girlfriend / nightfever / 公平なWorld
最初の曲、「抱きしめて」のアウトロが「出かけた」並みにすごかった。1曲目からいきなりこれかと震えた。地下のキャバレー跡地、猥雑な空気の中で、「平行」「Goodbye Girlfriend」そして新曲「nightfever」といった夜を感じさせる曲が続く。
しかし、最も圧巻だったのは最後の曲、「公平なWorld」だった。
「公平なWorld」が音源になったのは2006年。もう8年も前のことだ。しかしいま改めて聴くと、いまの時代を歌ってる曲なの?と思ってしまう。それくらい、2014年に聴く「公平なWorld」は心に刺さった。
「僕らが寝ている間に何が起きてるか知ってる?」
「いつか知らないとこから君にも手紙が届くだろう」
「届いたところで僕らはただルールを守り続けなくちゃ」
「このワールドは公平なワールドかい?」
これは予見なのか、それとも曲が持つ普遍性によるものなのか。
下岡さんは「時代のカナリヤ」なのか。この人の目にはいま、何が見えているのだろう? いま、彼に見えているものが、私たちが未来で見るものなのだろうか。
全身全霊で何度も「ルールを守り続けなくちゃ!」と叫び続ける下岡さんを見て泣きそうになった。ライブの最初から最後まで震えたりえぐられたりして言葉にならなかった。本当に恐ろしいほどすごい。怖い。そして素晴らしいライブだった。
一方、健ちゃんボーカルは1曲のみ。この不足は7月のトットコツアーで補うしかないのか。
***
続いて、久々の bonobos、めちゃくちゃ楽しかった。実は以前、コジロヲ、そして松井さんが脱退した後に観たライブがピンとこなくてその後は音源も含めてほとんど聴いていなかった。しかし今日は本当に楽しかった。サウンドが何だか男っぽいというか芯がしっかりしていて太くなっていて、聴いてて自然に身体が動いてしまった。あと、辻くんの「顔で叩くドラム」、いいねえ。鍵盤サポートの田中さんも最高でした。観ていて笑顔になってしまう人たちだな。気持ちよく踊り倒した。
その後は後ろのソファーゾーンでうろうろと。Polarisは圧巻。かつ、気持ち良すぎでソファーで寝た。
主宰の空中ループ、冬、春、夏(今回)、そして秋と、四季ごとに場所を変えてこのイベントをやっているとのこと。春はプラネタリウムだったそうだ。面白い。そしてユニバースにこのメンツを呼んでくれたなんてすごい。感謝です。
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