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2012/08/20

悲しみもためらいも追い越せる様に 歌を歌う

ナツフィッシュ 2012

2012.7.20 Fri. 心斎橋JANUS

夏の恒例行事、ナツフィッシュ。
今年は初の大阪開催。

無理して仕事を終わらせて行ってきました。

久々の曲、そして新曲。どれも素晴らしかった。旧曲にびっくりして、新曲にびっくりする。その繰り返しだった。

まずいきなり「Sayonara 90's」って! 久々だった。去年の TOKYO SAVANNA 以来だった。そして「SAVANNA」へと続き、いきなりテンション上がりっぱなし。

続いて「My Way」「Goodbye Girlfriend」「Goldrush」と新曲3連発。「My Way」「Goodbye Girlfriend」は6月のアナログヒントからさらに進化していた。「My Way」ではふわふわと浮遊感のあるギターが加わっていて深みが増していた。「Goodbye Girlfriend」ではコーラスがよい。曲の序盤では下岡さんが上のパートを歌っていて、サビでは下に変わる。すごく立体的に聴こえた。完成度が高まっている。「Goldrush」は3人がいきいき演奏してるから聴いていて本当に楽しい。

そして「LOW」「世界のエンドロール」「夜も眠れない」と佐々木旧曲3連発。「世界のエンドロール」は時々忘れた頃にやってくれるんだよね。最近の佐々木曲の「メロディの複雑さっぷり」はなかなかのものだと思うけど、この曲もめちゃくちゃな構成(褒めてます)をしてるんだよね。リズムを取るのが難しい。でもかっこいんだよなあ。そして「夜も眠れない」! この曲こそ聴いたのはいつ以来なのかまったく思い出せないくらい久々だった。重い演奏と下岡さんの浮遊感ギター、州さんがサビの最後で被せてくる高音コーラスがかっこいい。

続く佐々木新曲「星に願いを」はほんとよくなったなあ。あれはもう完成したね。いかにもな佐々木的メロディがちゃんと曲として成立してる奇跡。

そして!!! 「SIM CITY」!!! ほんといつぶりなんだろう? めちゃくちゃ嬉しかった。曲の後しばらく拍手が鳴り止まず、下岡さんがガッツポーズ。

「Hybrid」の「愛情と友情 現実と理想 曖昧な現状 抱きしめよう両方」の箇所を、客席に歌うよう煽る下岡さんを初めて観た。演奏後、下岡さんが「異様に気持ちが乗りました」と言ってたけど、ほんと異様に攻めてた。すごい気迫、全身を使って歌ってた。怖いくらいだった。「抱きしめて」の前、下岡さんが「すべての当事者に捧げます」と言った。この2曲の後、客席からの拍手が長く長く続いた。

今後の活動については、下岡さんが「次の作品に向けて動き出してる。いま新しい曲が上がってきてるところ」と説明。楽しみすぎる。そして物販の「3人の男の子Tシャツ」については、「この3人は僕らじゃないから。1人だけ州に似てるけど、これ僕らじゃないから」とやたら強調してた(笑)。なぜだ。

下岡さんも健ちゃんも、何度も「大阪でナツフィッシュをやれてよかった」と言ってくれた。下岡さんは「ナツフィッシュはリリースワンマンだとできない旧曲も織り交ぜてできるから、旧曲をやる機会が少ない大阪でできてよかった」と言い、健ちゃんは「僕らがどんな形になっても、州が休んだ時もライヴに来続けてくれた皆さんに感謝します。愛する皆さんに捧げます」と言ってくれた。そして「fine」を歌い出した。この流れには、ほんと、泣けた。

「fine」も含めてその後は大盛り上がり大会なセットリスト。「PHASE」「BGM」「NaNaNa」「ダンスホール」と畳み掛けられてどうしていいやら。めちゃくちゃ楽しかった! 「NaNaNa」は州さんのドラムがめちゃくちゃ速くて笑った。健ちゃんちゃんと歌えててかっこよかったなあ(笑)。「ダンスホール」では久しぶりに州さんのメガネが飛んだ! 続く「TEXAS」でもそのまま裸眼でドラム叩いてました。

本編最後、「TEXAS」のイントロが鳴って、下岡さんが州さん、健ちゃん、自分の順でメンバー紹介をして、「アナログフィッシュより皆さんに愛を込めて、『TEXAS』」と言い、言い終えた瞬間にバスドラが入った。この流れがめちゃくちゃかっこよくて泣けた。彼らの気持ちが本当によく伝わってきたから。

ステージからは「ありがとう」という感謝の言葉。客席からはそれに応える拍手の波。何度も何度もそれがやってきて、その度に幸せな気持ちになった。

***
アンコールは健ちゃんが1人アコギを持って出てきた。「アンコール曲を決める間にお前何か歌ってこい」と言われたらしい(笑)。

まず短い新曲。初めて聴いた曲だった。歌詞に「♪真夏の女神 baby it's you」っていうのが出てくる。めちゃくちゃ甘い歌詞とメロディなんだけど、ものすごい佐々木的メロディ(その後の情報によると「baby it's you」という曲らしいです)。

その後やる曲を決めてなかったらしく、「何か聴きたい曲ありますか?」と客席にリクエストを募った。客席から「アンセム」のリクエストが。健ちゃんが「皆さん、州と晃のところを歌ってください」と言ったので、冒頭の「♪そーうー ♪きょーうもー」をみんなで練習した。ところがお客さん、それ以外の箇所もコーラスが完璧だった。私も歌いながら後ろを振り向いたら、ものすごい声量がフロアから出ていてびっくりした。

その後でてきた下岡さんが「他のバンドのことは知らないけど、お客さんってコーラスあんなにちゃんと歌えるもんなの? 裏で州と爆笑してたんだけど」と言ったくらい、客席のコーラス素晴らしかった。ここにいないアナログファン全員に聴かせたい!と強く思うくらい素晴らしかったんだ。

「アンセム」の後、健ちゃんが3人を呼び込んで、改めてアンコール。下岡さんが「東京でもやった新曲です」と言い、「(アンセムの後の)この多幸感のあるムードとは真逆の曲だけど(笑)、とてもかっこいいから」と言って、初めて聴く新曲「superstracture」。かっこよかった。いろいろ新しかった。「踊る阿呆に見る阿呆 踊りたいように踊らなきゃ損損」という歌詞だった。

その後、健ちゃんが「スピード!」と叫んで「スピード」に突入。 間奏のバトルも盛り上がった。客席もヒューヒュー言って盛り上がってた。曲のあと下岡さんは「スピードやるの3年ぶりくらい?」と言ってたけど、え、そんなにやってないかなあ?と思って自分のブログで調べたら去年の2月磔磔でやってるし、一昨年のナツフィッシュでもやってた(笑)。でも下岡さんが後で「俺たち『スピード』やっちゃったもんねー」と言ってたから、元々セトリに入れてた「スピード」ではなくてその場でやると決めた「スピード」は3年ぶりという意味なのかなあ。

ダブルアンコールを求める拍手が鳴りやまなくて、再び3人が出てきてくれた。下岡さんが「『Life Goes On』の頃から大阪に来てくれるみんなのエネルギーがすごくなってきてる。ありがとう」「もう速い曲全部やっちゃったんで、静かな曲やります。久しぶりの曲です」と言って、「Life goes on」。

もう2度と聴けない曲だと勝手に思ってたから本当にびっくりした。曲紹介の後、客席から悲鳴に近い声があがっていた。なぜ今このタイミングでこの曲をやってくれたのかわからないけど、本当に嬉しかった。

***
本当に素晴らしいナツフィッシュだった。

新曲も旧曲も、バンドの状態も客席の盛り上がりも最高だった。何と言っても山場は「アンセム」だった。あの客席のコーラスは愛情と信頼の証だった。州さん脱退時、木村さんとビッツくんが歌って必死に埋めてたあのコーラス。州さんが復帰し、戻ってきたあのコーラス。そんな彼らの紆余曲折とそれを支えるファンの真っ直ぐな気持ちがあのコーラスに詰まっていた。

この日のために今までがあったんだな、なんてそんな大げさなことを思った。それくらい素晴らしかったんだ。


<セットリスト>

Sayonara 90's
SAVANNA
My Way
Goodbye Girlfriend
Goldrush
LOW
世界のエンドロール
夜も眠れない
星に願いを
SIM CITY
Hybrid
抱きしめて
fine
PHASE
BGM
NaNaNa
ダンスホール
TEXAS

en.1
佐々木新曲(佐々木アコギ弾き語り)
アンセム(佐々木アコギ弾き語り)

superstracture
スピード

en.2
Life goes on

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