僕たちシンデレラみたいだね!
おとぎ話
ワンマンSHOW ~かがやきナイト~
2010.9.25 Sat. 京都磔磔
O.A.:ねじ梅タッシと思い出ナンセンス
秋の初め、京都でおとぎ話ワンマン。
磔磔って2月にしか行かないから、開場時にまだ外が明るくて不思議な感じ。
開場時間に行くと、スタッフの人が「今日は全員イスがあります」と説明している。おお、そんなの初めてだ。ゆっくり観れるので嬉しい気持ちと、あまり売れていないのかという残念な気持ちが入り混じる。
入場して、シモテ側、ドラムセットがよく見える所に座る。磔磔のスタッフが席までドリンクの注文を取りに来てくれる。こんなの初めて。ドリンク代がいつもより100円高い600円だったのは多分このスタイルのせいだろう。
開場中や転換中のSEが長渕剛のライヴ盤。MCまで全部そのまま流してた・・・。
<ねじ梅タッシと思い出ナンセンス>
初見。前もって知っていたことは、ギターボーカルのタッシくんの本業が「板前」であることだけだった。そんなタッシくんが白い板前服、雪駄で登場。1人でステージに上がった。ステージにはまな板と包丁があり、それを使って鱧を捌きだした! 爆笑! でも当然ながら手さばき良く、あっという間に捌いて骨きりをし、バーナーで炙って1品完成。客席に回ってきて試食会開始(笑)。試食が終わった頃に他のメンバーが登場。
男前のギターくん、クールなベースくん、にっこにこでやたら動きながら叩くドラムくん。そして板前姿のタッシくん。決して演奏は上手くない。上手いか下手かの2択で言えば下手だ。失礼かもしれないけどそう思った。でも、上手い下手では語れない何かがあるんだよなあ。
「俺は恋をしてるぜ」「俺はギターを弾くけど不良じゃないぜ、包丁で仕事してるけどヤクザじゃないぜ」とか、身の丈そのままの飾らない歌。ぐっと来た。
おとぎ話の面々も後ろの方でずっと観てた。そんな中、タッシくんが「ちょっと前まで入院をしていて今日のライヴは無理かと思ったのだけれど、有馬さんが『ぎりぎりまで待とうよ』と言ってくれて。本当にいい人です」って。いい関係なんだなあとほっこり。
<おとぎ話>
4人とも全身白い服で登場。何これ(笑)。まさかタッシくんの板前服に対抗?
じっくりとセッティングを眺める。最後の仕上げは電飾。いつもより増えてるやん! ドラムセットやマイクスタンドにも電飾を絡めている。おお、すごい。
まず「ANIMAL」でスタート。有馬くんと前越くん、動物っぽい叫び声を出す(笑)。間奏で前越くんがスティックやマレットを無造作に掴み、それをばらばらとドラムセットに落としてカタカタという音を鳴らす。ああ、本当にこの人は自由奔放だなあ。でも頼もしいドラムを叩くんだよな。だからすごく好き。
前越くんの手元や膝の動きがよく見えた。前越くん、いつもにも増してベースの風間くんの方をしっかり見て、笑顔で叩いていた。和む光景。前越くんだけじゃなくて、ステージみんながすっごく楽しそうに演奏をしていた。演奏も場内の雰囲気も含めて、今まで観た中で一番よいライヴだったと思う。
「ネオンBOYS」や「妖精」では客席から手拍子が、「青春」ではコーラスが起こる。「NIGHTSWIMMING」はすごく好きな曲だから嬉しかった。間奏ののびのびした演奏から後半の切ない歌詞に切り替わるところで泣きそうになる。
「ロードムービー」「KIDS」がすごかった。有馬くんが歌う力いっぱいの歌と演奏の凄みが合わさって胸がざわざわした。やんちゃでかわいい「BOYS DON'T CRY」の後、有馬くんがスタッフまさるくんに「いま何時?」と訊いた。8時だった。有馬くん、「あと1時間できる!」と喜んでいた。磔磔では音を出せるのは9時までだからね。そして有馬くんの「僕たちシンデレラみたいだね!」という超かわいいMCから、新曲「シンデレラ」。ああ、このMC、完全に決め打ちだ。やられたー(笑)。
最後は「E.T.M.」「BOY'S BEAT」「FUN CLUB」と元気いっぱいに3曲続け、新曲「STAR SHIP」で締めた。
そしてすぐにアンコール(笑)。まずはいつもリハでやってると言って Pavement の「Cut Your Hair」を牛尾くんボーカルで! 牛尾くん男前やわ。かっこよかった。みんなのコーラスも決まってた。
「次、何しよう? 皆さん何がいいですか?」と客席に訊く有馬くん。結局牛尾くんの提案で「new song」。これが本当によくて! すっごくよくて! 泣くかと思った。
最後の最後は、ねじ梅タッシと思い出ナンセンスの男前ギター・城くんを呼んで、デヴィッド・ボウイの「ZIGGY STARDUST」。
笑顔が溢れたり、泣きそうになったり。おとぎ話のライヴを観ると本当に幸せな気分になる。拍手をしながらほんわりと幸せを噛み締めていた。
ステージを降りる4人。目の前を通っていく前越くんを見上げた瞬間、前越くんの右手が出てきた。私も無意識に右手を出した。固い握手。
永遠のような一瞬。
その後しばらくどきどきしていたのは、地下鉄の駅まで走ったからだけではないはずだ。
これは恋か。うん、きっとそうだな。
***
セットリストは有馬くんのブログより拝借。
ANIMAL / ネオンBOYS / 妖精 / 遺伝子 / NIGHTSWIMMING / 輝き / こどものブギー / コトバとコトバ / WHITE SONG / ロードムービー / 青春 / BOYS DON'T CRY / シンデレラ / KIDS / こすもす / E.T.M. / BOY'S BEAT / FUN CLUB / STAR SHIP
En.
Cut Your Hair (Pavement) 牛尾くんボーカル
new song
ZIGGY STARDUST (David Bowie) with 城くん(ねじ梅タッシと思い出ナンセンス)
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