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2010/08/01

掟破りの、2回目ー!

アナログフィッシュ

ナツフィッシュ 2010
2010.7.24 Sat. 渋谷クラブクアトロ

今年も行ってしまいました、恒例のワンマン「ナツフィッシュ」。
去年のナツフィッシュはまだビッツくんが叩いてたんだな。
そう思うと何だかいろいろ感慨深い。

入場してすぐ、目の前のドラムセットを見る。シルバーのグレッチ。7月の名古屋ライヴと比べてもちょっと配置が変わっている気がした。右クラッシュシンバルの位置が少し低くなってた? そして最近時々使ってたパッドとディスプレイがない。7月の名古屋で下岡さんが弾いていた小さな鍵盤もないから、シンプルなスリーピースでのライヴなのか。

開演。新しい出囃子が鳴り、3人が登場。下岡さんはニットキャップに薄手のウインドブレーカー。真夏なの冬服(笑)。そりゃあクアトロの空調効き過ぎてるけどさ。健ちゃんはいつもの服装。州さんはTシャツ短パン、麦わら帽子。夏っぽいのは州さんだけだな。

最初は健ちゃんの新曲。歌い出しからパーンと開けた明るい曲。続いて「Clap your hands!」、そして「ダンスホール」を挟んで「チンパンジー」と健ちゃん曲が続く。それにしても「チンパンジー」なんて久しぶり! 3人の重なりまくるコーラスが良い。そうか、3人じゃないとこの曲はできなかったのかもな。

州さんがドラムを叩きながら幸せそうな表情をしていた。喜びが溢れ出てきてどうしようもない、隠しようもないというような表情だった。これを見ただけで東京まで来てよかったと思ったよ。

この辺りだったか、健ちゃんがいきなり「この前駅のキオスクで買い物したら・・・」と話し出してみんな苦笑。下岡さんも「ちょっと待って、それさ、俺が間違ってなかったらさ・・・ちょっと、唐突?」とツッコミを入れた(笑)。結局健ちゃんが言いたかったのは「キオスクで買い物をしたら店員さんに『ナツフィッシュ行きます』って言われたんです。この中にその人いますよね?」という話でした。おお、いい話!

「LOW」では州さんのシンバルワークを堪能。すごく好き。確かここでメガネが飛んだけどこの1回だけだったな。「Town」でようやく下岡さんメインボーカル曲。静かに、でも段々と熱を帯びていって最後はガツーンと激しくなった。やっぱりこの曲はすごいな。

4月のワンマンでも7月の名古屋でも「強烈な白い光の中にいるけど触ると熱くないようなライヴ」だと感じていたのに、今日は明らかに違った。はっきりと熱さを感じる!

そんなことを思っていると次の曲が始まった。ん?これ何だろう?と一瞬わからなかったけど・・・「ナイトライダー」だった!

私はイベントやライヴハウスサーキットも含めてアナログのライヴを観るのがこの日で39回目だったのだけれど、初めて「ナイトライダー」を聴いた!(初めて観たワンマンでやったけど私が遅刻をしていって聴けなかった)。うわあ、とうとう聴けた!と感動していると同時に、「ナイトライダー」~「ナイトライダー2」~「ナイトライダー3」を続けてやるんじゃないかというちょっとした確信を持った。

それは的中した。まあ、その場にいた人で同じことを思った人は多かったんじゃないかな。そういう雰囲気を最初から醸し出していたから。

「ナイトライダー」はゆっくりはじまって途中で高まって、緊張感を残しながらゆっくりと終わる。まだ夜の始まりだ。「ナイトライダー2」のイントロがいつもと違っていた。そこからはじまる深い夜の曲。濃い闇と車のランプと港の明かりと、夏のけだるい空気が混ざっていく。

そして初めて聴く「ナイトライダー3」。「夜は大きな口を開けて僕らを飲み込んでしまうようだ」「赤いタンクは満タンかい?」というような歌詞。深い夜からちょっと夜明けが見えるような曲。とうとう聴けた! 嬉しくて嬉しくて仕方がない。感動。

すごい集中力で演奏していた下岡さん、曲が終わってガッツポーズ。鳴り止まない拍手。本当にすごかった。この日は最初から最後まで下岡さんの切れ味が素晴らしくよかった。

下岡さん、すごく満足そうに「いやー、いやー」と何度も小声でつぶやいてた。でもその気持ちわかるな。あの演奏、本当にすごかったもんな。その後、「3曲続けてするっと配信で披露したい」というようなことも言ってました。是非! 期待! 

次は「この季節にやりたかった曲です」という健ちゃんのMCから「Kiss」。確かに暑い夏に聴くと、温度と湿度、そのリアリティが増す。

その後短いインストを挟んで(「time has come」というらしい)、「平行」。鍵盤なしバージョン。鍵盤が印象的なあのイントロはギターで弾いていた。ちょっとざらっとした感触の出だし。イントロの緊張感はそのままだった。この曲を鍵盤なしスリーピースでやろうとしているということにぐっと来た。彼らは完全に元に戻ったのだ。完璧なトライアングルのスリーピース。

次は下岡さんの「チアノーゼ」。去年の磔磔以来だ。その時に聴いて「頭の中を読まれた!」と驚愕した曲。その時よりもさらに激しい演奏になっていた気がする。「どこからか伸びてきた手が僕の首を絞める」「もっと空気を!」「テーブルの向こうではみんなが大騒ぎ、僕は端っこからそこを眺めている」というような歌詞。「もっと空気を!」がやたらと刺さる。

ここからは一転、明るい曲。「Hello」~「BGM」をシームレスで! こんなの初めて。「Hello」の最初は「ハロー香港、ハロー上海、ハローバンコク、ハロージャカルタ!」だったかな、そしてその後いつもの「ハローNY~」を。間奏では健ちゃんが「鎖の切れた犬」のようにステージ上を走り回っていたのが印象的!(笑) すごく楽しそうだった。

「アンセム」では客席に「♪なーなーななななー」を歌わせる。みんなのグッドハーモニーを聴いて「くぅーっ!!」と叫んだ健ちゃんの表情がものすごく感情がこもっていてよかった! 

どこかで「3人のうち誰かがライヴ中『スピード!』って叫んだらセットリストになくても演奏する」って聞いたのだけれど、それ本当なのかな? この日は健ちゃんだったかな? 彼の「スピード!」という叫びではじまった演奏。間奏のバトルでは下岡さんがやたら嬉しそうな表情をしていて、こちらも嬉しくなる。

最後は下岡さんが「みんな簡単だから覚えて歌って」と「♪なーなーななななーなーなー」というコーラスを何回か練習した。そして下岡さんが「ナナナ!」と叫んで曲に入った! え、曲名「ナナナ」って言うの?!

これが楽しすぎた! 下岡さんの歌と掛け合いながら♪なーなーと歌っていたら自分の中で何かが弾けた。こんなに楽しいアナログのライヴは初めてかもしれない!

アンコール。下岡さんが、10/23、九段会館の「The Analogfish Orchestra」告知ポスターを持って登場。どよめく会場。健ちゃんがずっとブログで「重大発表!?」と書いていたり、前日に来たメルマガで「大胆な発表もアリ!」とあるので友達といろいろ探っていたのだけど(リリースとかツアーとかあーやこーや言ってた)これだったのか! 想像の上を行く驚きの企画!

下岡さんの音頭で、ポスターに書いてある日付と場所をみんなで声を合わせて言った。おお、珍しい。このライヴ、最初からカメラが数台入っていたので何かで放送されるんだろうなと思っていたけど、この告知の場面もきっと放送されるんだろうな。

* MTV 「メガベクトル」でOA、8/2(月)~8/5(木) 19:00~20:00 だそうです。

そしてこのポスターと同じものが終演後みんなに配られるとのこと。作りすぎたらしい(笑)。そして州さんが下岡さんに呼び寄せて何かを伝えている。その後に州さんがぼそっと冷たく「今のお前の顔、忘れないよ。めんどくせーって顔した」とバラした(笑)。その後、うわーって顔をした下岡さんが可愛かったな(笑)。下岡さん、その後の告知はとても言いにくかったと思うけど、このポスターに10枚だけ3人のサインが書いてある『当たり』があると言った。おお。確かにこれは重要情報だ。州さんありがとう!

アンコールは健ちゃんの新曲、「ユニバース」。これも明るめの曲。健ちゃんはどんどん開けていく。そのスピードが急速なような気がしてならない。こちらは置いてかれてしまいそうだ。

その次のアンコール曲は決まっていなかったらしく、「どうする?これにする?」とちょっとあわあわする下岡さん。そしてはじまる「夕暮れ」。これが完璧だった。すごい夕暮れだった。最初のコーラスからバチッと決まった。

そして拍手は鳴り止まずダブルアンコール。下岡さんの「掟破りの、2回目ー!」というコールから、再び「ナナナ」! もう一回やるのか! でもそのチョイス、よくわかったよ。だって本編最後の「ナナナ」がものすごく楽しかったから! ステージ上も客席もすごくのってて、すごい勢いでばーっと走りきった。楽しすぎた!!!

終演後すぐ、友達の方をぱっと向いて、「うおぉー!楽しかったあぁー!」と叫んでしまった。楽しくてこんなに興奮したライヴは初めてだった。しばらく興奮が冷めず、クアトロを出るまで叫んでました。近くにいた人、迷惑かけてごめんなさい(笑)。

***
当然のように3人でステージにやってきて当然のように3人で演奏していた。それが夢みたいに楽しかった。また一段と逞しく、頼もしくなった。その美しく強固なトライアングルは何よりも強い説得力があった。

あとになって思い返せば、「Sayonara 90's」も「Life goes on」も「ハローグッバイ」もこのライヴでやってないのだった。これら重要な曲をやってないことをライヴ中はまったく感じなかった。

彼らはやっぱり前しか見てない。そして今、彼らは前方にはっきりと何かを見つけたんだろうと思った。あの突き抜け方はきっとそうだ。単なる想像、単なる妄想かもしれないけど、きっとそうだ。

そう思ってるの、私だけかなあ。そうじゃないと思うけど?


<セットリスト> 健ちゃんのブログより

佐々木新曲
Clap your hands!
ダンスホール
チンパンジー
LOW
Town
ナイトライダー
ナイトライダー2
ナイトライダー3
Kiss
time has come(インスト)
平行
チアノーゼ
Hello
BGM
アンセム
スピード
ナナナ

en.1
ユニバース
夕暮れ

en.2
ナナナ

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コメント

レポ楽しみにしてました><
ありがとうございます!
yamaさんの文章読んでると、あの時の渋谷に
ワープできた気持ちになります。

本当にもうyamaさんのおっしゃってること
全てにうんうんと頷きながら読んでいたんですが、
ほんっとに楽しいライブでしたね!
わたし、アナログのライブを一番はじめに観た時
最初から最後までほんとにずっと楽しくて、
生きててこんなことってあるんだ!ってすごく衝撃的で。
今回のナツフィッシュは、あの最初に観たときの
衝撃と感動に似た、そしてその時とは比べ物に
ならない位、力強かった!
yamaさんのおっしゃる「前方にはっきりと何かを見つけた」ことで、
なんだかとてもたくましく感じました。

これから先も何が起こるかわからないけど、
アナログフィッシュを追い続けられるしあわせを
ずっとかみしめていたいです^^

長文失礼しました><

投稿: ほっけ | 2010/08/01 19:00

ほっけさん:
いつもいつもコメントありがとうございます。

本当に今年のナツフィッシュは一点の曇りもなく楽しくて、こんなに楽しめちゃった自分にびっくりしてしまった次第です。

私は初めてアナログを観た時「楽しい」というよりも「がつーんと頭を殴られた」みたいな感覚だったんですよね。そして基本的にはそれが今までずっと続いていたのです、6年間も。だからこんなにはしゃいだアナログのライヴって初めてかもしれないのです!

いやー楽しかった。彼らの前には何が待ってるのかなあ。彼らには何が見えているのかなあ。わくわくして仕方ありません。

ではまた九段会館で! または泉大津で!(笑)

投稿: yama(Key) | 2010/08/04 17:17

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