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2010/02/28

ハロー、磔磔!

アナログフィッシュ

バック・イン・ザ・T.K.T.K.
2010.2.20 Sat. 京都磔磔

本当に一瞬だった。

全部で19曲。アンコールでの州さんの話。そしてライヴ後友達との語らい。
気づいたら25時半だった。あっという間すぎてあまり覚えてない。

アナログフィッシュのライヴでここまで覚えてないのも珍しい。

かなりの密度の磔磔。前説で「清水音泉のマイクです」と桶洗い=野原さんが出てきた。え、何でマイク?(笑)。「終演後盛り上がるのは、四条河原町に出てからにして下さい」「磔磔は、はりつけ・はりつけ、と入力して変換して下さい」といつもの前説。和む。

入場してからしばらく一緒に来ていた友達やダンナとわいわいと話をしていたのに、開演10分くらい前から急に緊張してきて無口になってしまった。

そうこうしているうちに、「NOW」のSE。

下岡さん、マフラーをイスラム女性みたいに頭に巻いてる。なぜだ(笑)。健ちゃんはいつもの服装。州さん、白いシャツに半ズボン、サスペンダー! わあ! 木村さんはよく着ている緑地に黒い柄が入っているTシャツ。

「NOW」の途中、下岡さんが何やら叫んでる。何か言ってる。何を言ってるんだろう。全然聴こえなかったけど、とにかく熱い。すごい気合い。それを見てさっそく泣きそうになった。

そして次は「行くのさ」。この曲、何かの節目でやるような気がする。例えば州さん脱退直後の SIX PISTOLS ファイナル。それを思ってまたもや泣きそうになる。あとで友達に教えてもらったのだけれど、歌詞を「2月吉日」と変えて歌っていたとのこと。ああ。

立っていた位置から健ちゃんが全然観えない中、ここからしばらく健ちゃん祭り。「Ready Steady Go」「ラジオ」「紫の空」。「ラジオ」の荒々しさが好きだ。そして「紫の空」! 実はライヴ数日前に Twitterでこの曲を聴きたいという話をしたところだったので嬉しかった! この2曲、本当にかっこいい。

その次が「Tomorrow」と「ハッピーエンド」。この2曲ではほとんど州さんを見ていた。これらの曲、ドラムの手数がとても多い。細かいフレーズで音の隙間を埋めていくドラム。単なる3ピースバンドのドラムという位置づけに留まらない州さんのドラム。まるでメロディのようなドラム。

次はライヴ初登場、「曖昧なハートビート」。ドラムセットに丸くて黒いパッドのようなものが、そしてそのすぐ上には何やらディスプレイがセットされているのが開演前から気になっていたのだけれど、それを使っての演奏。よく見えなかったけど、まずパッドを叩いていたのかな? そしてその音に音源のようなエフェクトをかけていた。

淡々と進むように聴こえる曲。でも平坦なようで凸凹している毎日のちょっとした心の起伏をずばっと突いてくる曲だ。下岡ワールド。

そしてここからは、盛大な下岡祭りだった。

ん?これ何だろう?と思ったイントロから、ステージ全員で「タウン!」と声を合わせて「Town」へ。おお、初めて聴くなあ、このバージョン。

下岡さんの気迫がすごかった。突如ハンドマイクになって歌い出した。そしてそのマイクを最前列にいた人(それが偶然友達だったのですが)に持たせようとしていた。わあ、何だこれ! こんな下岡さん初めてだよ。その後の間奏がこれまたとんでもなくすごかった。ハコごと全部吹っ飛ばすかのようだった。

曲が終わると、長い長い拍手。

そして「ナイトライダー2」のイントロ。歓声が上がる。ヘッドライトとテールランプが交互に並ぶ光景、夜の濃密な空気が一瞬にして再現される。胸がざわざわする夜の感覚が会場内を支配する。

終わるとまたもや長い長い拍手。この曲の元になっている赤いバイクには「マグナムエース」という名前がついていて、持ち主の友達がそのバイクを売ってしまったんだ、なんてことを喋る下岡さん。

この日はとにかく下岡さんがよく喋っていた。「Light Bright」の時には今オフィシャルに載っているセルフライナーノーツ企画にも触れていた。「こういう風に曲を語る機会が今まであまりなかったんだけれど」という下岡さん。この企画、意識的に発信をしていこうという意思の表れなんだろう。彼らのライヴを信じているからこそ、ライヴ以外で彼らの考えを知ることができるのは嬉しい。いつでもライヴに行けるファンばかりじゃないんだし、直接言葉を発信できるネットって大事だと思う。

次は「平行」。押す所と引く所のメリハリがはっきりしていて、ぐっと息をのんで聴く。そしてやはり間奏ギターが激しくてはっとする。

その次が「Light Bright」。2年前の磔磔で健ちゃんと下岡さんの2人でアコギ弾き語りをしたのが初披露だった。その後 SIX PISTOLS ファイナルでは初めてバンドバージョンで聴いて、あまりにも良くて胸の鼓動が激しくなって倒れそうだった。去年の10×10×10では久々に聴いて、ああ、この曲はとうとう完成したんだな、と思った。そしてきょう磔磔。この2年間、長いようで短かった。そんなことを思った。勝手に過剰に感傷的になった。

だからその後の「Sayonara 90's」の記憶がない。1曲丸ごと意識が飛んでるなんてあまりないのだけれど。優しかったり激しかったり、ライヴごとにまったく表情を変える曲なのに、後で思い出してもその印象が残っていない。エアポケットにはまってた模様。ああ。

その後「Hello」のイントロでフロアが沸き、そこではっとしたのだろう。ここからは記憶がある。イントロで下岡さんが変則的な手拍子を打つ。フロアもそれに続く。そしてそのリズムパターンをパッドで叩いて、電子音で出す州さん。おお! 

ハロー日本! ハロー関西! ハロー京都! ハロー磔磔!

下岡さんがこう呼びかける。ハロー磔磔! 世界一好きなハコで世界一好きなバンドのライヴを観ている。最高。

そして最後は健ちゃんの曲で締める。「アンセム」と「ハローグッバイ」で幸福感が倍増する。「アンセム」ではいつものように客席を2つに分けてハーモニーを作った。健ちゃん、「素晴らしいです!」「最高です!」って何度も言ってたけど、本当によかった。磔磔はやはり一体感が違う。「ハローグッバイ」では胸がいっぱいになってしまう。不器用な人たちが涙しながら前に進もうとする歌。サビで3人の声が重なる所で何とも言えない気持ちになる。泣きたいのか、幸せなのか、自分でもよくわからなくなった。

本編終了。アンコール。

州さんがひとりで出てきて、「話したいことがあるんだ」と語り出した。一気に静まるフロア。

「みんなのおかげでこうやって戻ってくることができました。本当にありがとう」

「2年前にライヴに出れなくて、そしてこうやって戻ってきて、たくさんの人に迷惑かけたり混乱させたりして・・・本当にごめんなさい」

完全に静まるフロア。私はまったく動けないまま彼の言葉を聞いた。

「ずっと言いたかったんだけど、ほら、言うと、こんな空気になるでしょ?」

その一言でちょっとフロアの空気が弛んだ。ほっとした。

「僕たちはやりたいことしかできなくて、それは君たちがいないと続けられなくて、でも自分たちが好きなことしかできなくて・・・」

ぼつぼつと話す州さん。溢れる気持ちで言葉にならないようだった。彼の言葉をこうやって直接聞くのは初めてだ。復帰して既に4ヶ月経つけども、磔磔で始まったことを磔磔で終わらそうとしているんだな。その気持ちは十分に伝わったよ!

「さあ! アンコールやろう!」と勢いよく叫んだ州さん。みんなが出てきた。

ステージに戻ってきた下岡さんが州さんの言葉を受けて、「これでもう州は、当たり前に俺たちのドラムだ!」と叫んだ。州さんが語っている時にはそんな感情は沸かなかったのに、下岡さんのこの一言で胸がいっぱいになってまた泣きそうになった。

そして勢いよくはじまった「Clap your hands!」と「ダンスホール」。はじけてた。テンション高かったな。下岡さんのテンション上がりすぎて、ギターちゃんと弾けてなかったよ!(笑)

最後は「Life goes on」。今のアナログフィッシュをすべて表している曲だ。遠回りじゃないよ、真っ直ぐな道を蛇行しているだけ。

鳴り止まない拍手。終演。

***
磔磔が終わった。ここからが本当のはじまり、スタートだ。州さん復帰に関する一連のイベントはこれで終わった。ここからが本当の旅のはじまりだ。

その真っ直ぐな道程を見届けたいと思う。


<セットリスト> 結局全然覚えてなかった・・・他所から拝借しました

NOW
行くのさ
Ready Steady Go
ラジオ
紫の空
Tomorrow
ハッピーエンド
曖昧なハートビート
Town
ナイトライダー2
平行
Light Bright
Sayonara 90's
Hello
アンセム
ハローグッバイ

en.
Clap your hands!
ダンスホール
Life goes on

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