夕暮れです
想う壺音泉 ~OTODAMA'09 掛け湯編~
2009.5.5 Tue. 大阪城野外音楽堂
雨の大阪城野音。結構降って、途中で止んで、また最後あたりに降ってきた。レインコートを着て参戦。雨中の屋外イベントって初めてかもしれない。
ダンナと姉とで参戦。珍しい組み合わせです。私みたいなクレイジーはともかくこの雨に巻き込まれてしまったお二人、すみませんでした。でも楽しんで頂けたようで結果オーライ。寒い中、おやつとチヂミ(鶴橋駅下で購入)とビールをしっかり持ち込んで準備完了。
<出演順> (出演順)
風呂ントアクト:乍東十四雄
DOES
PERIDOTS
おとぎ話
大槻ケンヂ・アンプラグド・セッション
カジヒデキ
Theピーズ
アナログフィッシュ
セットリストは土井ちゃんHPに載ってます。
***
<乍東十四雄>
いつの間にかひとり増えてた! 鉄琴を叩いてました。「やさしいパンクス」「スチュワーデス春子」も、そして「芋虫」のインパクトはすごいですよね。芋虫! 芋虫!
<DOES>
相変わらずかっこいいなあ。ワタルさん、黒シャツでめっちゃセクシー。
ワタルさんが空を見上げ、「いい天気だねぇ・・・曇天!」と言って演奏スタート! かっこいいわ。「大阪城どこー?」「見えないねー」というやりとりをワタルさんとヤスさんがしていた。ワタルさんの「ケーサクが言いたいことがあるそうです」という無茶振りに対応できないケーサクさんがかわいかった(笑)。
「陽はまた昇る」「世界の果て」「インディゴ」のイントロの説得力がすごい。そんなに難しいことをしていないのに、圧倒的な力で捻じ伏せられていく。「修羅」でさらに盛り上がり、最後は「明日は来るのか」。イントロのギターを1発弾いて、客席に歓声を求めるワタルさん。最後までクールにかっこよく決めた、水も滴るいい男3人でした。
出番が終わった後、時折客席に出てきていたワタルさん。あんなセクシーな黒シャツ男がその辺にいると目立つ目立つ。売店で酒を買っていた模様(笑)。
曇天/陽はまた昇る/デイ・サレンダー/トーチ・ライター/世界の果て/インディゴ/修羅/明日は来るのか
<PERIDOTS>
初めて観ましたペリドッツ。声が素晴らしい。もし晴れていたら、新緑の空に声がもっと響いてすごいことになっていたと思う。そして個人的に気に入ったのが、歌詞が暗いこと! 日々の苦悩とか戦争とか、そんな歌詞があの歌声に乗るとぐっとくる。鍵盤と声だけなのに、これまた圧倒的な説得力に客席は完全に陥落。
<おとぎ話>
出ましたー、2年前も去年も想う壺音泉に出演しているおとぎ話。2年前は「みんな座れー! 目を閉じて聴けー!」と言って「KIDS」を演奏した彼らでしたが、今年はシャボン玉を吹いていたお客さんをステージに上げて、シャボン玉が舞う中演奏をしてた! 雨で寒いけど、温かい空気。はじめる前、有馬くんが「僕らが演奏したら、ちょっと暖かくなるから」って言ったけど、本当にその通りだなと思った。どの曲も根底には笑顔と温かさが溢れてる。この2年で本当に頼もしくなった彼ら。「ハローグッバイ」「ネオンBOYS」「SMILE」が好き。
有馬くんや前越くんに目を奪われがちですが、このバンドの男前担当・ギターの牛尾くんをよく観ると動きがいちいち変で面白かったです。カニのように真横に進むツーステップが謎。
土井ちゃんHPのセットリストには「青春」とありますが、「SMILE」だと思う。
ハローグッバイ/ネオンBOYS/GALAXY/SMILE/Festival Express
<大槻ケンヂ・アンプラグド・セッション>
土井ちゃんとともに司会も務めるオーケン。こういうイベントは空き時間が多くてヒマなので、誘われるとついつい引き受けてしまうらしい。
レインコートを着込む客席を見て「大阪じゃそういうお揃いのファッションが流行ってるんだー。東京にも伝えておくね(棒読み)」「歯の裏矯正しているんで、ラリルレロが言えないんだよ!」「誰が雨男だ?みたいなことを行ってるけど、俺が出ると雪が降ったり地震が起こったりするんだよ!」とか、いちいちトークが面白い。
「人として軸がぶれている」「踊る!ダメ人間」を爆笑しながら聴きました。アンプラグドでやる曲なのかな、これ(笑)。ダメ、ダメの箇所で、両手で小さく「×」マークを作ったりして、もう楽しいわーオーケン。最後は銀杏BOYSの「BABY BABY」。「誰かをリスペクトしてカバーでも、と思ったのだけど、自分が結構な歳になってしまったので(笑)、若手のカバーやります」というMCが興味深かったです。若いバンドのカバーをどんどんしていったら面白いだろうな。
<カジヒデキ>
元渋谷系ガールの姉(きっとそのはず)が楽しみにしていたと思われるカジヒデキ42歳! 青い半ズボンで登場ですよ! 笑えます。
いきなり「甘い恋人」「ラ・ブーム~だって MY BOOM IS ME~」の2曲を叩きつける。サービス精神がありすぎてカジくん大丈夫か!?とこちらが心配してしまうほど。「Too Much Too Young」が熱い熱い! ジャンプもするし、「ああ見えて結構熱い人なんだなー」とはうちのダンナのカジくん評。でもしゃべると何かかわいくて笑える。夜の部のDJとアコースティックライヴも楽しみ。あの「Passion Fruits」のPVが夜の部で観れるらしい。わーい!
姉はここで帰宅。ありがとう、お疲れ様!
<Theピーズ>
2年前はトモフスキーがトリを務めた想う壺音泉ですが、今日は双子の兄がトリ前に登場。ダンナはピーズを聴いたことなくて、トモフとの芸風の違いに「双子でもこんなに違うのか!」驚いてました(笑)。
今日の出演者の中で一番渋いロックバンド。でもやんちゃさでも負けてない。ハルくんのベースの弾き方なんて、若いパンクスみたいな勢いに溢れてる。年齢は「大木43歳+安孫子44歳+佐藤44歳」らしいけど(!)。
余裕のあるロックバンド然とした佇まいが素晴らしかった。一度聴いてみたいと思っていた、「日が暮れても彼女と歩いていた」をやってくれたのが嬉しかった。
夏のOTODAMAの出演者第一弾発表が「佐藤シンイチロウ」だったのですが(笑・こんな遊びができるのは清水音泉さんだけですよね)、この日「The ピーズ」との発表がありました。その件についてシンイチロウさんは、「てっきり『何コーン』とかと並んで発表されるのかと思ったら、俺だけって!」と裏事情を暴露(笑)。え、何コーンって、某ユニコーンのことですね!(笑)。今年のOTODAMAは土曜開催なので行けるなあと思っていたのですが、もしユニコーンが出るのなら俄然行きたくなってきた。アナログも出てくれたらたぶん行っちゃうなあ。
<アナログフィッシュ>
出番前、かなり長い時間客席に出てきていた下岡さんと健ちゃん。オーケンさんを楽しそうに観てました。下岡さんがニットキャップではなくハンチング帽で、ステージにもそのまま登場してました。珍しいな。
サウンドチェックで「アンセム」をでっかい声で歌う健ちゃん。この人の「歌声ぢから」はすごいな、と改めて思う。声のでかさとまっすぐ届く力では、今日の出演者の中でダントツ1番。
舞台袖に下がらず、そのままドラム前でアナログ会議を開催してスタート。
下岡さんが空を見上げ、「いい時間になってきたね」と一言。
そしてはじまる「夕暮れ」。
陽が落ちはじめ、再び雨が降りだして照明が艶やかに輝く中、魔法がかかる会場。夕暮れ時に「夕暮れ」を聴けて、嬉しくて思わずダンナと固く握手。
「Hello」は「ハローNY! ハローロンドン!」とコールアンドレスポンスするバージョン。屋外でハローハロー叫ぶのは、本当に気持ちいい。
「ピーズの後にトリってどうかしてると思うんだけど(笑)」という下岡さんのMC。なぜ彼らがトリなのか、土井ちゃんのブログに書いてあった。今の彼らをトリにできる人は土井ちゃんしかいないと思う。この英断に感謝。そしてこのアナログへの想いがどこまでも伝わってほしい。
「Clap your hands!」では伸びやかな健ちゃんの声と皆のクラップハンズが空に響き渡る。幸せ空間。
そして! 次がびっくり、「無力のマーチ」! ここでやるか! でも嬉しくて再びダンナと握手。野外でみんなで「無力!無力!」と叫ぶのは楽しかったなあ。この曲、土井ちゃんのリクエストだったらしい。グッジョブ!
締めは「Sayonara 90's」「Hello Goodbye」の最強コンボ。この2曲の組み合わせは本当に素晴らしくて、彼らはこの時代の「レノン & マッカートニー」だと本気で思う。みんなで「かっとばせー!」と雨空に想いを昇華させ、旅立ちの歌で未来に思いを馳せた。
アンコールは「アンセム」。空に両手を伸ばしながら聴いた。彼らの「伝えたいこと」、キャッチできたと思うよ。
夕暮れ/Hello/Clap your hands!/無力のマーチ/Sayonara 90's/Hello Goodbye
en.アンセム
***
ダンナが「こんなにいいイベントなのに、なぜ客が少ないんだろう? みんなわかってないなー」と言った。本当にその通りだと思う。いいもの、本物、本質を伴ったバンドの声が、もっと世の中に届いてほしいと思う。
そのためにも、私はこうやってブログを書く。土井ちゃんにもまだまだDJ業を頑張ってほしいと思う。土井ちゃん、今日はありがとう。これからも「想う壺」を続けて下さい。HOPE!
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