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2009/02/27

旅立ちの歌

the ARROWS presents アルバム発売記念ライブ
「アロイ四感~予感C」

2009.2.23.Mon. TOKUZO
出演:the ARROWS、アナログフィッシュ
ゲスト: オオヤユウスケ

終演後、フロアに出ていた木村ひさしさんに声をかけた。

「ブログ読んでます」

と言った瞬間、びっくりするくらいの速さと強さで握手された。

ダンナにもあんな強さで手を握られたことないよ(笑)。
素敵な笑顔で応えてくれた。本当にいい人だ。

木村さんのブログ、本当に素敵なんです。
アナログフィッシュと初めてライヴした時のエントリ(ここここ)。
今まで何度も何度も読んで、気持ちを奮い立たせている。

名古屋でアロウズを観たいと思ってた。得三でアナログを観たいと思ってた。両方叶った。小さな幸せ。

得三、好きだ。いい雰囲気。音も良い。いつもここに来ると飲みすぎてしまうのだけれど、今日は風邪気味なので自粛。いつか週末のライヴでここに来て、終演後はグダグダと飲みあかすのが私のささやかな夢だ。


<アナログフィッシュ>

2日前にも観ているのだけれど、すごく楽しみだった。満員の得三でアナログファンはどれだけいるのかなあと思っていたのだけれど、そんなに多くもなくそんなに少なくもなく、といったところ。

下岡さんはグレーのVネックTシャツ、健ちゃんはいつもの正装、ビッツくんは胸に「moog」のロゴが入った白いTシャツ。木村さんはよく見えなかったけど、襟が緑?のTシャツ。

得三でやるのは初めて、という下岡さんのMC。やっぱりそうか。

「Hello」で始まる。前の方では腕も上がっている。ワンマンと比べると寂しいけど、まあそれは仕方ない。

「Clap your hands!」の後半、スネアを2拍叩くところで音の抜けの良さにびっくり。クリアに縦に抜ける感じ、鳥肌が立った。ビッツくんのニュードラム(グレッチ・・・)、なかなかすごい。カラーはオレンジ、スネアだけはレッドだった。

メンバー紹介で、ビッツくんと木村さんを紹介する健ちゃん。フロントマン2人を紹介しないいつものやり方だったけれど、私の近くにいたお客さんが「???」ってなってた。ああそうか、下岡さんと健ちゃんも名乗った方がいいよね、ワンマンじゃないんだから。そういう「気の利かないところ」がいかにもアナログらしいんだけどさ。だからお節介と知りつつも、アンケートにそのことを書いてしまったよ。

健ちゃん新曲「ハッピーエンド」は、正式表記が「はっぴいえんど」らしい。清水音泉・番台さんのブログに書いてあった。このタイミングでユーモアというか、風刺というか。まあ、スペースシャトル打ち上げ直後に「テキサス」をやるバンドだからなあ・・・。

そして「PARADOX」! え、まさか! 磔磔と同じくシーケンサーを使わない「ナチュラルバージョン」をアウェイのここでやるんか! チャレンジャーだなあ。ハードル上げるなあ。客席の「ぱーらーどーっくす!」の声もまばらだったけど、磔磔と同じくらいの熱量で演奏していたと思う。正直に言うと「PARADOX」よりも「平行」の方がインパクトがあるからここで聴きたかったんだけど、「ナチュラルPARADOX」にチャレンジすることが今の彼らのテーマなのかな、と思った。真っ直ぐ挑戦する志が見えて、かっこよかった。

後半の3曲、胸がいっぱいになった。

「アンセム」の前奏で、ビッツくんがでっかい声で「ワンツースリーフォー!」とカウントした。振り切ってた。その思い切ったカウントを聞いて、彼がこのバンドにすっかり馴染んだことを悟った。昨夏のナツフィッシュで初登場した時の彼とは全然違った。遠慮がちに、まだ動きも小さく音を合わすのに精一杯の彼ではなかった。「Fish Your Vibe!」の時よりもさらに伸び伸びと、他の3人とまったく対等の立場でサウンドを作っていた。

ものすごいバンド感。バンドががっちりと噛み合っている。長い間一緒にやっているベテランバンドみたいだった。

「Sayonara 90's」がすごかった。磔磔でもそうだったのだけれど、目を閉じて聴いていると、前から吹く突風の中ひとり突っ立ち、嵐を全体に浴びるような感覚になる。強い意志がこの1曲に詰め込まれていて、それが私の脇を猛スピードですり抜けていく。彼らの演奏を、誰もいないライヴハウスで私一人だけが体で受け止めている、そんな不思議な感覚になった。

「ハローグッバイ」、ビッツくんが活き活きしていた。ビッツくん、やたら口が動く。コーラスもするし、叩いているリズムパターンを歌ってる。「ドレミファソラシド」のコーラスも歌っていたと思う。胸が詰まった。この1年いろいろあったけど、私の目の前にあるのは紛れもない「幸せな光景」だった。温かい空気、真っ直ぐな意志、音楽と人に対する愛。

旅立ちの歌「ハローグッバイ」。州さんがいなくなってからもうすぐ1年経つ。それでも歩みを止めなかった彼ら。またひとつアナログフィッシュは前へ進んで、ひとつのゴールに辿りついたと言っていいだろう。

泣きそうだった。

アナログが終わってすぐ後ろを振り返ると、後ろにいた女の子が泣いていた。

磔磔ですっかり満たされて放心した。今晩も満たされた。しばらくアナログフィッシュを観なくても大丈夫、と思うくらい満足した。アナログに対して飢餓感を感じないなんて、こんなこと初めてだ。

つぎ観れるのは5/5@大阪城野音。この時には飢餓感が出てるだろうなあ。3月4月はレコーディングをするアナログフィッシュ。新曲が録音を経てどのように固まるのか、本当に楽しみだ。ライヴも音源も楽しみ。まだまだアナログフィッシュは化けるよ。

Hello / Clap your hands! / はっぴいえんど / PARADOX / アンセム / Sayonara 90's / Hello Goodbye


<the ARROWS>

一昨年の七夕に観て以来

実はメジャー1stアルバム「ARROW HELLO WONDERFUL WORLD」は大好きなんだけど、2nd「GUIDANCE FOR LOVERS」と最新作「アロイ」はピンと来なかった。音が薄っぺらく感じていたし、どこに向かいたいのかよくわからなかったから。

しかし、ライヴは違った。すごい。全然別物。

最初の曲「ABCD」はCDだと平坦に始まって平坦に終わっていく感じなのだけど、ライヴでは深さを感じる。キャンディのベースが唸り、山内さんのギターが美しく鳴る。何だこれ。すぐ引き込まれた。「A・・・B・・・」という竜二さんのボーカルも、低く始まって迫力を増していく。「夜明けのRhapsody」もCDとは全然違う。

と、ここまでやって竜二さんがMC。

「さすが名古屋! すべて包み隠さず公開リハーサルってことで!」

実はシュンジさんのギターが鳴ってなかったのでした(笑)。いきなり機材トラブル! 「俺もシャツのボタンをひとつ開け忘れていたので、やり直し!」と言って竜二さんが舞台袖に戻っていった!  

ということで、最初の2曲は「シュンジギター無しバージョン」と「有りバージョン」の2回聴けたのでした。そのせいでアンコールは1曲しかできなかったのですが。あと鵜飼さん(ウカチン)のドラムもトラブってた様子。後ろの方から観ていたからよくわからなかったけど。

「BGMの向こう側」のような古い曲で歓声が大きい。さすが地元名古屋。「イエスタデイワンスモアーズ」の竜二さんの気持ちの入り具合がすごい。いいヴォーカリスト、フロントマンだと思う。動きやしゃべりを初めて観た時はびっくりするんだけど(私は大笑いした)、段々かっこよく思えてくるんだよ! 不思議なんだけど知らない間にすっかりファンになってしまっている。

「灯」はシュンジさんヴォーカル曲。ちょっと緊張してたかな? でもぐっとくる。いい曲だなあ。男前で長身、思い切りのいいギターを弾く。かっこいいなあ。

そして何よりも、全編に渡って山内さんの美しいギターにうっとり。しっかりギターの音を聴ける、スローテンポの曲の完成度がすごい。山内さん、もっと目立っていいよ! 私の位置からはよく見えなかったのが残念。私はウカチンが出戻ってから初めて観たのだけれど、すっかり他の楽器とフィットしている。浮いている感じがしない。さすが。

* ちなみにウカチンは「三重大学生物資源学部」卒業です。
  (この件、同じ大学卒業の友人は反応するように!)

途中3曲ほど、「アロイ」のプロデューサー、オオヤユウスケがギターで参加。何だこのかわいい人。ちょっとギターを弾ききれていない箇所があって、みんなが目を見合わせて笑ってる。その笑顔が温かくて、ミスしたっていうのに楽しくなった。いい雰囲気。

「ナイトコール」「マストピープル」そしてアンコールの「ロックンロールダンシングガール」で大盛り上がり。アロウズ、楽しい!

「アロイ」の曲がこんなにライヴで変わるとは。これはライヴを観るべき。

セットリスト自信なし。公式ブログに上がったら修正します。

ABCD / 夜明けのRhapsody / すきなひと / 君と幾年 / ONE NIGHT STAR / BGMの向こう側 / 灯〔tou〕 / イエスタデイワンスモアーズ / からだのV / 15 years / ナイトコール / マストピープル

en.ロックンロールダンシングガール

***
月曜日からすっかり満たされた。アナログがさらにこの先が楽しみだし、アロウズも良かった。いいハコで、いい対バンだった。幸せ。しばらく大丈夫だ。

そうそう、この日は健ちゃんの誕生日。三十路。30代って結構楽しいぜ。おめでとう。

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コメント

レポ待ってました。ありがとうございます。得三でアナログ、うらやましい。名古屋でも確実なライブをしたようで、安心しました。(何様)

アロウズもドラムが入れ替わったりという苦難を乗り越えたバンドの一つですよね、そういえば。私もアロウズみたいなあ。音源よりもライブがみたいです。

ああ、想う壺を私はがまんできるのでしょうか。とりあえず、今日のライブを見届けてきます。

投稿: Qdelic | 2009/02/27 16:31

Qdelicさん:
どうもどうも。磔磔、お疲れ様でした。こちらこそ2/27のレポ、待ってます。

「Hello Goodbye」で感極まってしまった。自分でもびっくりしました。
確かな足取りと真っ直ぐな希望が描かれた、旅立ちの歌。
余計な感傷もなく、本当に純粋に前を向いている感じだった。
1年前のことを思うと、ここまで来たかアナログフィッシュ、という感じ。
感傷的な歌じゃないのに、こっちが勝手に感極まってしまって(笑)。

アロウズのライヴ、いいです! CDはピンと来ないんだけど・・・。
踊れる曲がいいのはもちろんのこと、ゆっくりな曲の「奥行き」に驚きました。

土井ちゃんの「想う壺」に、本当に思うツボですわ。
このあと誰が追加されるかも気になってます。

投稿: yama(Key) | 2009/02/28 17:52

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