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2009/01/26

平行線が交わる

DOES
東名阪福 ツーマン巡業 「2×4」
2009.1.21.Wed. 名古屋CLUB QUATTRO
guest:アナログフィッシュ

4年連続、ライヴ初めがアナログフィッシュ。喜ばしい。

平日の名古屋。私は三重県在住で名古屋ライヴをホームにしているわけですが、それでも平日は結構辛い。週末にゆっくり観て、終演後仲間とうだうだ喋って飲んで、余韻を楽しむという過ごし方をしたいのだけれど、次の日仕事だと思うとさっさと帰途につかざるをえない。この日もすぐ帰ってしまった。何人かに声をかけたかったのだけれど。

アナログさん、名古屋での集客が厳しいからあえて平日にやってるんじゃないか? 土日にやって客が入らないより、平日にやって客が入らない方が気分的な面でもいろんな点でもダメージが少ないから?と思わず勘ぐってしまったよ(笑)。

<アナログフィッシュ>

ABBAの「ダンシング・クイーン」の出囃子に乗って、アナログフィッシュ登場。下岡さんは新作のアナログTシャツにグレーのカーディガン、健ちゃんはいつものアレ。木村さんはブログでよく見る緑のTシャツ、ビッツくんは襟にラインが入った黒?のポロシャツ。ビッツくんの服装、結構好き。シンプルだけれどよく似合っていて、素敵。

健ちゃん、いつも通りのあんまりうまくいかない(笑)コールアンドレスポンス。でも健ちゃんがかっこよくこれを決めてたら「何か違う。かっこよくない健ちゃんが良かったのに」って思うような気もするのだけれど。

コールの最後を「Yes, we can!」で締めた。おお、やるなぁ。爆笑。この日はオバマ大統領就任の日。朝からニュースで就任演説が話題となっていたのでした。ナイス時事ネタ。

「Hello」でスタート。前奏はショートバージョンだったかな?(ハローニューヨーク、と呼びかけないバージョン) 下岡さんも曲始めに「Yes, we can!」と小さく言った。おお、面白い。次は「ラジオ」。おおー、この曲大好き。2人の声がぶつかり合ってスピード感が増していく。ごつごつしながら高まっていくのが気持ちいい。「Clap Your Hands!」で「黒いバラを掻き分けて」と歌う時、健ちゃんが両手で掻き分けて進んでいくアクションをした。そしてこの曲では、淡々と、でも丁寧にギターを弾く下岡さんの動きがかわいかった。

そして次が下岡さんの新曲「平行」。先週東京で初披露されていろんな人のレポで大絶賛されていたから、ものすごく楽しみだった。そして聴き終わった時には、ああ、また下岡さんが新たな地平を開いてしまった、とすっかり感動してしまっていた。ドラムと鍵盤で不穏ながらも静かにはじまって、静かに高まっていく。間奏でギターが激しく鳴るのだけれど、またすぐに静かにリセットされる。静かに、熱い。「平行線の上に立って」「砂漠の兵士と渋谷の少女が恋をする」「交わるのを待っている」とか、そんな歌詞をおぼろげながら覚えている。

「平行線が交わる」という歌詞。論理的にはおかしいかもしれない。でも、もしかしたらそういう瞬間が来るかもしれないということを最近思っている。人間の理性や、言語や、感覚や、そんなものを超越したものがきっと存在する。宗教的な話じゃなくて、私たちにはその根拠がわからない「マジック」みたいな瞬間が存在するんじゃないかと考えていたところだった。だから、この歌詞には驚いた。下岡さんに頭の中を読まれてるんじゃないかとすら思った。

そして「PARADOX」。この流れ、反則。がつーんとやられた。音はシンプル、でも力強い。信じるべきものは自分で決めるという当たり前だけれど難しいこと、その大事さを思い出させてくれた。いいライヴ初めだな、と改めて思う。

そして一転、「ダンスホール」「アンセム」で明るく開けたアナログフィッシュ。健ちゃんの歌声がよく伸びていて素晴らしかった。

終盤に入り「Sayonara 90's」。前奏で下岡さんが言った。

きっといい年になるよ。
でもその前に、90年代にサヨナラしなきゃ。
ハッピーニューイヤー、名古屋。

ぐっと来た。本気で前時代に別れを告げ、全力で希望を歌う。この人たち、本気なんだ。白い照明に包まれながら、高みへと突き抜けていく彼ら。その神々しさに打ち抜かれて清々しさすら覚えた。そして、いま抱いたこの気持ちを忘れてはいけないと強く思った。日々の惰性に流されていく心に、この気持ちを楔にして打ちつけておいた。

最後は「ハローグッバイ」。どうしようもない日もあるけれど、よく見れば毎日は平和でハッピーで、明日の緩やかな光が見える。そんな日常を思い出させてくれる名曲。ビッツくんが叩くタムのフレーズが好きだ。安定していて、安心して聴いていられる。

健ちゃんが「名古屋に来る予定はないんですが」とMCしたのだけれど、客席から訂正が(笑)。そうですよ、2/23・アロウズ企画@得三があるじゃないですか。これまた平日なのですがちゃんと行きますよ。名古屋ホームの者としてきっちり賑やかしに行きます。また名古屋をハッピーにして下さい。どうぞ今年もよろしく。

Hello / ラジオ / Clap Your Hands! / 平行 / PARADOX / ダンスホール / アンセム / Sayonara 90's / ハローグッバイ


<DOES>

出囃子はいつもの「Rock'n Roll Part.2」。ワタルさんは黒シャツ、ヤスさんが革ジャン、ケーサクさんは何だっけ?(笑) ヤスさん、ヒゲが伸びてるよ!
 
アナログからの流れで、前から2列目、真ん中より少しワタルさん寄りで観てたのですが、音が後ろで鳴っている感覚が。前に出過ぎたなあ。もう少し後ろだといい音で聴けるんだろうな。

「陽はまた昇る」でスタート。スケールが大きい。カップリング「秘密の風景」、新曲「デイ・サレンダー」とがんがん攻めてくる。「シンクロニズム」はケーサクさんのドラムが力強くて思わずため息。ケーサクさんのタイトなのにパワフルなドラムがすごく好き。「カキーン」と鳴るシンバルも好きだ。そして膝を曲げ、低い姿勢でがつがつベースを弾くヤスがすごくかっこいい。こんなにかっこいい人だったっけ?

「赤いサンデー」がゆらりとはじまる。しかし徐々にダイナミックに展開していくのが気持ちいい。気持ちよくなって、ふっと意識が飛ぶ。

ワタルさんが「さくら」の1フレーズを弾き(ちょっと弾き切れてなかったけど・笑)、「三月」へ。抒情的に感情豊かに、ブレイクの後はクライマックスへ駆けのぼる。新曲「レイジー・ベイビー」が素晴らしかった。男臭くてセクシーで、でも詩的なドーズの世界。曲終わり、ワタルさんが「かっこいいだろー!・・・と僕の修羅が騒ぐ!」と叫び、「修羅」へ。アナログのライヴにはない絶頂への向かい方に、思わず大興奮、大狂乱。前に出てきたワタルさんに、思わず手を伸ばしてギターを触ってしまった。最後は「明日は来るのか」。ワタルさんダイヴ! その後客席に下りたワタルさん、客にもみくちゃにされながらそのまましばらくギターを弾き続ける。うわあ、かっこいい。アンコールでは「曇天」でざっくり客席を斬り、「世界の果て」でリアルで無骨なロックを鳴らして去っていった。

「色恋歌」「修羅」「明日は来るのか」など、あのギターの説得力は何なんだろう。これらの曲のイントロ、そんなに難しいフレーズを弾いているわけではないんだけれど、あの説得力に平伏してしまう。一刀両断、問答無用。力で捻じ伏せているわけでないのに、完全に彼らの勝利。この感覚、一体何だ。

その他、MCなど。

・水の入ったペットボトルを客にあげるワタルさん
・そしてフタだけ客席の別のところに投げ入れたワタルさん
・しかしボトル本体をもらったお客さんのところにフタが渡ってた
・ナイス協力、アナログファンもドーズファンもいい人ばかり

・何やってもきゃーきゃ言われるワタルさん
・それに対して、何やってもうまくいかない健ちゃん(笑)
・この差は一体何なのか

・ドーズ機材車、移動中トラブルが(ブログにも載ってた)
・走行中火花が飛んだので、SAのガソリンスタンドで点検していたら
・そこで「曇天」が流れていた!
・「(トラブルは)これか!このためか!」と叫ぶワタルさんが素敵

・最後はアナログ2人を呼び出して、ステージ上で集合写真
・ギリギリ写ってるかも。どこに載るのかな?

陽はまた昇る / 秘密の風景 / デイ・サレンダー / シンクロニズム / サブタレニアン・ベイビー・ブルース / 赤いサンデー / バスに乗って / 三月 / 色恋歌 / レイジー・ベイビー / 修羅 / 明日は来るのか

en. 曇天 / 世界の果て

***
いいライヴを観た。アナログは相変わらずハッピーで、希望と光を見せてくれた。ドーズはロックスターだった。私は柄になく、きゃーきゃーとワタルさんを触りにいった。充実した一日だった、と終演後しみじみ反芻した。

しかし、帰途にふと、心に穴が開いた。ひとり電車に乗り、どう心を収めてよいのかわからないまま家についた。翌日、翌々日も何となくぼんやり過ごし、土曜日にようやく気持ちが浮かんできた。

「Sayonara 90's」のあの瞬間に打ちつけた楔が、心に穴を開けたのかもしれない。この穴は、あの神々しい白い光を忘れてはいけないという印なのだろう。新年一発目にすごい印を刻まれてしまった。今年も音楽を、そしてアナログフィッシュを、自分を映す鏡にする日々の暮らしが始まったんだな、と思った。いい音楽に心躍らせる日々、そんな幸せな時間が何度も何度も来ますように。

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