僕は通り過ぎた
アナログフィッシュ
HALF YEAR PRESENTATION "SIX PISTOLS"
2007.11.2 Fri.
名古屋クラブクアトロ
スペシャルゲスト:小谷美紗子
SIX PISTOLS という名前の通り、半年で6公演する自主企画(でも実は追加公演があり全7公演になったので、せっかくのタイトルが台無しに・笑)の第2弾。
アナログを観るのは何と6月以来。久しぶり。
* 小谷美紗子(Trio)
以前スペシャか M-ON! でちらっと観ただけ。曲も全然知らなかったのですが、この人すごい。すごい迫力。曲は「女の情念」を歌ったものが多いんだけど、いつの間にか私もそういう演歌的世界にぐっとくる歳になったみたいだ。チャットモンチーでも暗い曲の方が好きだしね。MCで「この仕事をする時、親の死に目に会えないからもう帰ってくるな、というようなことを言われて。だからお客さんから拍手をもらうと嬉しいです」って。重いな。実際、歌詞もすごく重い。でもそれは不快な重さではなくて、重くて辛いんだけどしっかりした「うた」に昇華しているから、聴いている方はこころ揺さぶられる。
* アナログフィッシュ
健ちゃんがいつもの服装じゃない! ブルーのシャツにノーネクタイ。アンコールではいつもの服装でしたけどね。そして州さんがメガネじゃない! 私の基準ではノーメガネだと魅力が3割ほど減なんですけど。カムバックメガネ。
小谷さんを観るために、私にしては珍しく向かって左側(健ちゃんのど真ん前・前から3列目)にいたのですが、このあと目の前ですごいものをみることになる!(大げさ)
1曲目は「ダンスホール」。健ちゃんと下岡さんが交互に歌う。夏フェスからおなじみの曲ですが、私は初めて聴きました。楽しく踊る。続いて「LOW」「スピード」「マテンロー」と佐々木曲の連続。健ちゃんの息が切れてた(笑)。ほら、あまりツアーをやらないから体力が落ちたんだよ。どんどんライヴをしないと!(ファンの欲目) 「Town」がとても良かった。一時期「Town」や「ナイトライダー2」が何となく軽いアレンジ・歌い方になっていて、戻してくれないかなと思っていたのだけど、今日の「Town」には大満足。今日の下岡さんは調子良さそうに見えた。
すると、おもむろに下岡さんがベースを、健ちゃんがギターをセットし始めた。
うわ! 楽器持ち替え! かなり初期のインディーズの頃はヴォーカルがギターを弾くために曲によって持ち替えていたそうですが、初めて見た。
健ちゃん:「僕が19の時に作った歌です」
ストレートで伸びのあるロックでした。健ちゃんのギターソロがそれはそれはかっこよかった。そしてベースの下岡さんが私の目の前にいる。今日は左側に陣取ったので「下岡さんがあまり見えないかなー」と思っていたら、真ん前に下岡さんがやって来た。しかもベース弾いてる。州さんの方を見てリズムを取っている。びっくり。この事態がうまく飲み込めない。
ギターヒーロー健ちゃん、ドラムを見てリズムキープする下岡さん。実はこっちの方がバンドとして正しい配置なんじゃないか?と思ってしまった。全然違和感がなかった。でも、それを逆にしていてどこか何かズレてるのが「アナログフィッシュの魅力」なんだろうな。
本編最後の2曲が圧巻。「Sayonara 90's」は6月に聴いた時からかなり変わっていて、下岡さんがしゃべるパートや州さんの「かっとばせー!!」という掛け声がプラスされていた。エモーショナルな演奏。6月に聴いた時は平熱な感じの曲だったのに(でもその奥にしっかり熱いものを感じるんだけど)、すっかり熱くなっていて撃ち抜かれた。下岡さんの新曲「Life goes on」は淡々と始まったのだけど、最後はぐっと来た。「僕は通り過ぎた」という歌詞から展開をしていって、僕や君やいろんなものが通り過ぎて通り過ぎられて。切ない。「君を抱きしめた」という歌詞があってどきどきした。下岡さんがこんな詞を歌うなんてな。でも、「君は通り過ぎていた」んだ。シンプルな歌詞にがっしり揺さぶられた。
アンコール。「出かけた」「世界は幻」。キッスジャパンツアー@大阪で私から魂を抜き取った、アンコール曲最強コンボ。すごく良かった。でも、本編最後の2曲ですでに圧倒されていたので、ここでは何とか持ちこたえることができた。
Tour is Harmony では「大団円!」がキーワードで、「BGM」でうわーとなって終了だったのだけど、そういうアナログも好きだけど「世界は幻」で終わるアナログが帰ってこないかな、とずっと思っていたのでした。だから本当に嬉しかった。
アナログを観ていない間にいろんなライヴに行ったけど、この3人がステージに出てくるとほっとする。ホームグラウンドに帰ってきたみたいな、そんな感覚。おかえり、そしてただいま。
<セットリスト> いろんなサイトに助けていただきました。
ダンスホール
LOW
スピード
マテンロー
Town
僕ったら
佐々木曲 (19歳で作った曲。曲名聞き取れず。健ちゃんカツゼツ悪いよ!)
Hello
アンセム
Sayonara 90's
Life goes on (下岡さん新曲)
En.
出かけた
世界は幻
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コメント
小谷美紗子!
「The Stone」が入ってるアルバムだけでしか知りませんが、凄い迫力ですよね。
生で聴かれましたか。これは羨ましい!
投稿: hori | 2007/11/04 18:31
horiさん:
えーと、先週お世話になったhoriさんですね?
その節はどうもありがとうございました。
小谷さん、ご存知でしたか。私は恥ずかしながら今まで知らなかったのですが、聴いてみたらすごい迫力で。
合間でにっこり笑うとかわいいんだけど、歌っている時にはすごいオーラが出てる。そのギャップがすごいです。命懸けてる、というくらいの迫力でした。
今回はドラムとベースが入ったトリオ編成でしたが、一人弾き語りだともっとすごそうです。
投稿: yama(Key) | 2007/11/04 22:26
おひさしぶりです。
いいなぁ~!
HALF YEAR PRESENTATION "SIX PISTOLS"
これの追加って、こないだのアジカンとのやつですよね?
あのチケット、譲ってくれる言う人がいたのに
どうしても行けない日で涙を飲んだのでした。
小谷さん、私も何度かみたことあります。
BassとDrの人は100sのメンバーでもあるお二人で
私はDrの豊夢さんスキです♪
白シャツじゃない健太郎氏、ぜひ拝みたい。
楽器持ち替えも気になります。
もう、ものすご気になりますっっっ!!!!!
年明けのやつ、チケ取ろうかな。
「花道つき!」の日は誕生日なんですよね・・・
でも、その日は斉藤和義もLIVEがある。
体がふたつほしい。
投稿: monobright-riot | 2007/11/05 02:18
monobright-riotさん:
どうもお久しぶりです!
そうです、extraはアジカンとの対バンでした。
セッションやったらしいですね。すごいな。
行けなくて大いに悔やむライヴってありますよねー(涙)。
トムさん、とても素敵でした。すごい表現力。
いろんな音で叩くんですよ! 素晴らしかったです。
楽器持ち替え、下岡さんは「やらなきゃいけないことはできた」、
健ちゃんは「いっぱいいっぱいだった」そうです(笑)。
でも、健ちゃんのギターソロは本当にかっこよかった。
クールなプレイスタイルの下岡さんと対照的な、暑苦しいスタイルで(笑)。
ライヴの日が誕生日って素敵ですね。でも被ってしまったら意味ないのか。
私は2月の京都磔磔、絶対行きます!
投稿: yama(Key) | 2007/11/05 17:48
先週お世話になった者でした。お騒がせしました!
投稿: hori | 2007/11/05 23:54
horiさん:
いえいえ、こちらこそお世話になりました。
こんな感じでぼちぼちライヴに行ってます。
(ロックばかりですが)
またコメントくださいねー。
投稿: yama(Key) | 2007/11/07 00:49